サラエボで仲良くなったおじちゃんとおばちゃんがいた。
夕方あたりに、「今日は何たべよっかなー。」なんてトラム沿いをぶらぶらしていたら、
ピンクの壁のバーから、おばちゃんが手招きしてる。
わたしが「あ、あたし??」みたいにしてると、
おばちゃんが出てきて、「はいってはいって〜。」といった感じで。
先に歩いていっちゃってた旦那さんを大声で呼び返し、
少々怪しいとは思いつつも、迷うことなく中へ。
おお!店内もピンク!
中にはおじちゃんが一人。
「どこからきたの?」と聞かれ、
「日本!日本!!」と返す。
(申し訳ないけど中国人とは間違えて欲しくないので、ここは強めに。
ヨーロッパ全体かもしれないが、ここの国々の人からの中国人へ印象はあまり良くないらしい。)
相変わらずのビールとジンジャーエールを注文し、かんぱーい。
気持ちおじちゃんたちをチラ見して軽く乾杯。
おじちゃんの方は、英語が私たちよりも達者だったのでちょっと安心。
おじちゃんとおばちゃんは終始、昼ドラみたいな恋愛ドラマに食いつく様に見入ってる。
どうやら、日課らしい。
見終わったぐらいに、「写真撮らせてもらっていいですか?」
「おっけおっけーー!」と言ってくれたので、一枚。
日本の地震のこと、サラエボオリンピックの日本の選手の「佐藤」の話やらで、
コミュニケーションを取り、最後におじちゃんとメール交換した。
旦那さんが、日本の好きなミュージシャンの音をおじちゃんにiPhoneを使って聞かせたら、
興味津々だった。音楽は万国共通だ。
おじちゃん、おばちゃん、可愛かったな。
というのも、その日の前の日に、ATMでのキャッシュカードがまったく使えなく、
現金が底を着く危機状況にあったばかりだったので、この二人に相当癒やされた。
ちなみに、ウエスタンユニオンという送金機関で、すぐの入金の引落ができることをネットで調べて知り、
なんとか助かった。セブンイレブンでも送金できる。便利だな。
念のために近かったので、大使館にも行ってみた。日本語久しぶりに聞いてとても安心した。
おにいさんは日本からの転勤命令の時「なんでサラエボなんだ??!!」と思ったらしい。
そりゃそうだわな。わたしでもそう思う。
その後も、何度かこのバーの前を通ったけど、いつもおばちゃんはテレビに見入っていた。
わたしたちに気がつくと手を振ってくれた。
おばちゃんにも、いろんな過去があるのだろうな。
次の日、明るい時に見たバーの外壁。
こやって見るとピンクで無理矢理塗っていたんだね!
この何日間、サラエボに居た後、
ボスニアのモスタル→クロアチアのドュブロヴニクにバスで移動する予定だったけど、
現金騒動のおかげで、このまま、クロアチアのザグレブに移動する日まで
おとなしくサラエボに居ることにした。
特にドュブロヴニクは、もろ観光地なので好みの街ではなさそうだし。
モスタルへのバスチケットは現地で購入しちゃってたけど!
一人1,000円ぐらいだったかな。
ちょっと記憶にないな。とにかくバスは安いし、かなり定刻通りに走っていた。
こっちはバス(ユーロライン)の移動が便利ということを、ウィーンに住む友達が教えてくれたので、
今回とても無駄なくお得な移動ができた。いろんな情報を本当にありがとう!
明日はユダヤ人博物館とサラエボの食事をご紹介します。
(世界の車窓から風に。多分明日は紹介しませんが!)
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