2011年11月12日土曜日

旅行記4 サラエボへの夜行バス

無事22:30の夜行バスに乗り、

ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボへ向かう。



セルビアとボスニア間の複雑な関係により、

わたしたちの乗ったバスは

ボスニアのセルビア人共和国側バスターミナルに到着する。

昼間のバスに乗れば、ボスニア側のバスターミナルに着けるのだが、

昼の移動は時間がもったいないので、夜行にした。


このバスターミナルが、今回の旅での一番の難問。


それはこのバスターミナルから、本当にサラエボ市内にいけるのだろうか!

ということだった。


日本で調べに調べた結果、

★このバスターミナルは通称「ルカヴィツァ」という、らしい。

★このバスは朝5時ぐらいにバスターミナルに到着する、らしい。

★しかも、そのバスターミナルの周りには何もなく

朝6時のトロリーバス31番で市内に行くしかない、らしい。

★市内までは30分ぐらい、らしい。

★バスにはボスニア通貨のマルカでしか乗れないが両替所はない。

お店も朝は空いていない。

★とにかく何もなく田舎だ。


うーーん

これはどうしたもんかな。でも多分なんとかなる!

サラエボの予約しておいたホテルの人に、

何度もメールして移動手段を予習しておいた。

ホテルの人は「大丈夫!待ってます!」としきりに言ってくれた。

相当心配性な日本人に思えたのだろう。

マルカにはセルビアで替えておいた。



しかし、そんな不安もなぜかすっかり忘れ、疲れていたので結構爆睡。

たまに起きて、徐々に明るくなる田舎の街並みをみる。

結構いい感じだ。寂れすぎてる!!!好きな映画みたいだ。


2時間に一度のトイレ休憩の場所は、

これまた好きな映画に出てきそうな雑然とした雰囲気だった。

でも、寒くて降りるのが億劫で一度も結局トイレに行かなかった。


途中、国境を越える。


パスポートチェックのため、バスに乗り込んできた警官にパスポート預け、

スタンプをもらい完了。

あっけない。



ふと気がつくと、朝の6時、、、。

あれーまだかなー。


と思ったときバスが停まった。

女性が一人降りた、、、、。



あれ、誰も降りない。

ターミナル通過-。



「ああ、だめかも。間違えたかも。」



心配になり、スタッフらしき人を起こし、

「このバスは何時にサラエボにつくの?サラエボにつくのですよね?」

みたいな事を聞いてみた。


「6時半につくよ!次はサラエボだよ!」


よかった、、、、。



そして到着したバスターミナル。
















想像以上に、何もなく、とても暗い。


















ああ、来てしまった。ベオグラードは都会だった。


念のためターミナルの人などに、

「ここはルカヴィツァですよね?

サラエボ市内のバスターミナルじゃないですよね?」


と聞いても、特に聞き取れそうなコメントはなし。英語じゃない、、、、。


うーーん。とにかく、すこしの間ここに居よう。


ベオグラードから一緒だった、

バックパッカーのハリスと一緒に。

(その後、幾度かサラエボ旧市街で遭遇し「ハリスユースホテル」という

宿を探してたので、通称ハリス)


※ハリスは「たばこを吸ってくるから荷物をみてて!」とか

地図持ってる?」とか、言ってくるくせに、

表情はまったく社交的な感じではなかった。

でも彼と遭遇したらなんだか毎回安心した。

彼は今どこの国に居るのだろう、、、生きているのだろうか。

ハリスはハリスに着けたのだろうか。


結局トロリーバス乗り場もそこそこ歩く距離だったので、

タクシーの運ちゃんに10ユーロを見せ、ホテルへむかった。

一言もしゃべらず、寡黙な運転手だった。



ようやく、サラエボ。



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